壁紙を自分で作って貼る。ちょっと想像したことがなかったのですが、実は出来るらしい、という話を聞きました。調べてみると、案外本当に出来るようなのです。
最近では素人が貼れる壁紙素材が出てきていて、以前お伝えしたFabスペースでの印刷と組み合わせると、Illustratorで自作した模様を印刷した壁紙を簡単に貼れるようになっています。
自作の壁紙は既存の壁紙の上から貼れるので、お手軽に好きなテイストの壁紙に模様替えができてしまいますね。壁全面を張り替えるのも良いですが、一部だけを張り替えて、お部屋にアクセントを付けるだけでも日々の暮らしがちょっと楽しくなるかもしれません。
今回はそんな自作壁紙についてまとめました。
素人が作る&貼れる壁紙の条件
まずは、自分が印刷して貼れる壁紙の条件を考えてみます。自作以前に壁紙の最低条件としては、これが必須です。
- ホルムアルデヒドなど有害物質を発散しない
更に自作の条件ですが、第一に、既存の壁紙を剥がす必要のあるものは難しいので上から貼れるものがいいですね。複雑な工具や糊剤なしで、失敗したら貼り直せて、ちょっとやそっとでは破れない。あとは、変に伸縮されると歪んでしまうので伸び縮みしない生地だと嬉しいです。考えた結果、こんな条件にまとまりました。
- 既存の壁紙の上から貼れる
- 既存の壁紙が下から透けない
- 複雑な工具なし
- 施工時にずれたら貼り直せる
- 破れない
- 伸縮しない
- 貼った後はがれない
うーむ、こんな壁紙あるのでしょうか。と思ったら、結構簡単に見つかりました。
フリース壁紙をフレスコ糊で貼る
出典:MATERIAL
非常に多くのサイトで紹介されている貼り方です。材料も機材も全て、Amazonや楽天で調べると出てきます。入手が簡単なのがいいですね。そして何より良いのが、貼ってはがせること。なんと、賃貸でも壁紙が張替えられちゃうんです!賃貸暮らしの私も自分の好みのインテリアを楽しめるのは嬉しい。
材料・工具
用意する材料と工具はこんな感じです。
材料
フリース壁紙
フレスコ糊
工具
ローラー
はけ
スムーサー or 地ヘラ
スポンジ or タオル
施工方法
壁紙の印刷は、お近くのFabスペースで、UVプリンタかラテックスプリンタで行うのがおすすめです。都内のUVプリンタありのFabスペースはこちらにまとめました。
そして、印刷が終わったらいよいよ施工です。施工方法はこちらのサイトに完璧に載っています。私の拙い説明より、こちらをどうぞ…!
輸入壁紙の貼り方 不織布(フリース)壁紙編 | DIY・リフォームのお手伝い壁紙屋本舗
春におすすめの壁紙を集めました!新生活をこだわりのお部屋ではじめませんか?
気になること
素人でも施工できて、貼ってはがせるので賃貸でも使えるフリース壁紙。完璧じゃないか!?そう思っていた私は、先程ご紹介した施工方法を掲載していたサイトに気になる文字列を見つけました。
出典:壁紙屋本舗
『シールタイプの「貼ってはがせる壁紙」』
このサイトではあまりお勧めしていないようですが、シールタイプであれば用意する材料は壁紙だけ、工具はヘラとカッターだけ。
糊を水に溶かして作って、壁全面に塗って、壁紙を…という工程は不器用な人間がやると結構大変ですし、服も必ず汚れます。出来なくはありませんが、手軽か?と聞かれると、答えに詰まるところです。出来ればシールタイプが使いたい…。
貼り直しがきかないところが欠点のようですが、これを克服した壁紙はないだろうか?
ありました!!!
貼り直し可能な糊付き壁紙を貼る
「壁フィルムキャンバス糊付」という商品名のようです。
壁フィルムシリーズ
壁フィルムキャンバス糊付 日本初!F☆☆☆☆取得の糊付き壁紙メディア 破れにくい素材で、溶剤、ラテックス、UVなど各種プリンタでの出力が可能です。
「特殊粘着を加工しており貼り直しが可能」ということで、これは先程の「貼り直しがきかない」という欠点を克服した壁紙といえるのではないでしょうか?
更に、壁紙の上に貼れる装飾用ターポリンやフィルムもありました。
SB吸着シリーズ
SB吸着ターポリン/フィルム 糊いらず!手間いらず! 使い方は無限大!ガラスなどツルツルした平滑面に貼れるのは当たり前!壁紙や平滑性の悪い場所にでも貼ることが可能です。 柱巻きサイン・フロアーサイン・マグネットの代わりになる販促ツール・イベント告知など様々な用途でご利用頂けます。
壁全面を張り替えるのではなく、壁の一部に装飾を貼り付けるだけであれば、こちらのほうが施工が手軽そうですね。糊が不使用なので、何度も貼って剥がすことが出来ます。剥がした綿に糊残りがないというのはうれしいですね!
例えば、壁の一面にだけ好きな絵をペタッと貼り付けてみるというのも楽しそうです。
これなら賃貸でも気兼ねなく壁面装飾出来ますね。お子様がいらっしゃるご家庭なら、五十音表や世界地図、元素の周期表など、何でも自由に壁に貼ることが出来ます。
大きな欠点
しかし、この壁紙には大きな欠点がありました。卸売先が法人で、個人向けに販売していないのです。
…うーん、残念。当分個人としてはフリース壁紙を糊で貼る方が現実的ですね。どなたかここの会社から壁紙を仕入れて個人向けに販売してくださらないでしょうか(笑)
需要はあると思うのですけれども。
まとめ
残念ながら、現時点では自作の壁紙はフリース壁紙+フレスコ糊が現実的という線に落ち着きました。将来、どなたか優しい方が貼り直し可能なシール壁紙を小売してくださることを願います。
それにしても、自分の好きな柄で壁紙を作れるというのはかなりの魅力ですよね。フリース壁紙+フレスコ糊という選択になるとは思いますが、今度時間のあるときに自分でも挑戦してみたいと思います…!
この記事へのコメントはありません。