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横断幕&タペストリー選びが誰でも簡単に!サイズ・生地・デザイン方法から見る横断幕&タペストリー製作のポイント

応援、販促、イベント装飾……横断幕やタペストリーを作りたいと思うきっかけは人それぞれ。ですが、横断幕やタペストリーを作った経験が豊富にある!という人はなかなかいませんよね。実は横断幕やタペストリーは、サイズ・生地・デザイン方法から考えると決めやすいんですよ。まず何から考えたらいいんだろう?と迷っている方はまずサイズ・生地・デザインから考えていきましょう。今回はサイズ・生地・デザインから見る横断幕&タペストリー製作の際のポイントを解説します。

これさえ抑えて準備しておけば、予算を大きくオーバーしたり、予想外のデザインになってしまったり、実際使ってみると使えなかったり………なんていうリスクを最小限に抑えて欲しかった制作物を作ることができますよ!

横断幕やタペストリー選びのポイント:サイズ・生地・デザイン方法

横断幕やタペストリーを作る際に大きな要素となるのは、サイズ、生地、デザイン方法の3点です。この3点を、なんのために作るのか?どんな場面で使いたいのか?を元に考えていきましょう!

サイズの決め方

横断幕やタペストリーのサイズを決めるために、まずどこで使うかを考えてみましょう。もし設置する場所が決まっているのであればその場所のサイズに合わせて決めてください。設置する場所に突起や障害物がないかも注意してくださいね。一方、持ち運びを前提にしている横断幕やタペストリーではサイズを自分で決める必要があります。その場合は、屋内用か屋外用かから考えてみましょう。

例えば体育館での応援幕として使う場合はあまり場所を取りすぎないコンパクトなサイズがおすすめです。短辺は90~120cm、短辺対長辺が1:1.5~3くらいのものが多いです。イベント名を記してステージ上に飾る横断幕であれば短辺は60cm~120cmというサイズが多く、長辺は文字・デザインが入りきる長さに調整します。

屋内用横断幕を作る際は以上の目安を参考に実際にお手近な布を広げて使う場面を再現し、ちょうどよいサイズを決定すると、使うときになって「こんなはずじゃなかった……」となることが防げます。会場により設置可能サイズに制限がある場合がありますので設置予定の会場がある場合は前もって確認しておきましょう。

屋外では遠くからでも見えるよう、ある程度大きめのサイズが良いです。広い屋外で使用する応援幕であれば短辺は90~150cm、短辺対長辺が1:3~6といったサイズのものが多いです。このサイズになると実際手近な布を使って再現するのが難しいかもしれませんが、一度実地でメジャーを使い大体のサイズの目星をつけることは必要です。こちらも設置予定の会場があれば設置可能サイズの確認をお忘れなく。

以上のことを踏まえて、生地は大きくなればなるほど価格が上がることを念頭に、予算と相談しながら考えてみてください。販売店ごとの価格についてより詳しく知りたい方はこちら。

生地の選び方

横断幕やタペストリーの材質と言われても、そもそもどんな材質があるのかぱっと思いつく人は少ないのではないでしょうか。どこに発注するかにもよりますが、横断幕やタペストリーの生地には主に以下のような種類があります。

  • スウェード
  • トロマット
  • トロピカル
  • ポンジ
  • ターポリン
  • メッシュターポリン
  • グロスターポリン
  • 遮光ターポリン

これらの中から屋外常設の必要性、持ち運び性、生地の風合い、コストなどを考慮して最適なものを選びます。

なお、今回は生地の特徴を簡単にまとめました。もっと詳しく知りたい方は下の記事をご一読ください!

スウェード

スウェード製横断幕・タペストリー

出典:BANTEC

ポリエステル製の布地の素材です。サテンのような上質な光沢を持っており、ワンランク上の見た目が実現できる生地です。主に屋内での仕様に適します。高価格ですが、その分美しく仕上がりますので人とは違う一品を作りたい場合、デザイン性を重視する場合などにおすすめです。燃えやすく、公共の施設内や高層階、地下に設置するときなどに防炎加工が求められる場合があります。可能性があれば建物の管理者などに問い合わせてみてください。防炎加工は多くの販売元で対応してくれますので必要であれば見積もり時に相談してくださいね。

トロマット

トロマット製横断幕・タペストリー

出典:MAKUMAKU

ポリエステル製の布地の素材です。安価かつ丈夫で、軽くて持ち運びもしやすいので、屋内使用や、屋外での一時使用であればまずはこれという非常にポピュラーな生地です。耐水性はないので屋外常設用に購入する場合は避け、後述する塩ビ系の生地を検討してください。燃えやすく、公共の施設内に常設するときなどに防炎加工が求められる場合があります。可能性があれば建物の管理者などに問い合わせてみてください。防炎加工は多くの販売元で対応してくれますので必要であれば見積もり時に相談してくださいね。

トロピカル

トロピカル製横断幕・タペストリー

出典:幕市場

ポリエステル製の布地の素材で、トロマットよりも薄手・軽量・安価ですが耐久性は劣ります。屋内での使用か、屋外での短期使用ををおすすめします。屋外常設しない国旗や社旗などによく使われています。

燃えやすく、公共の施設内に常設するときなどに防炎加工が求められる場合があります。可能性があれば建物の管理者などに問い合わせてみてください。防炎加工は多くの販売元で対応してくれますので必要であれば見積もり時に相談してくださいね。

ポンジ

ポンジ製横断幕・タペストリー

出典:MAKUMAKU

非常に安価な素材です。小売店で販促用に使われているのぼりの材質はほとんどポンジです。コストはトロマット以上に低いですが、風合いは少し安っぽく見えてしまうことがあるかもしれません。また、耐久性も低めですので屋内使用や屋外一時使用に適しています。コストを下げたい時、あまり長く使う予定がない時などにはおすすめの材質です。

燃えやすく、公共の施設内に常設するときなどに防炎加工が求められる場合があります。可能性があれば建物の管理者などに問い合わせてみてください。防炎加工は多くの販売元で対応してくれますので必要であれば見積もり時に相談してくださいね。

ターポリン

ターポリン製横断幕・タペストリー

出典:グランド印刷株式会社

ターポリンは最も安価でポピュラーな屋外常設用の生地です。テントにもよく使われています。塩化ビニール製のため耐水性と耐久性に優れています。店舗の外に置いて販促物として利用する場合、学校の建物外に長期間掲示する場合など、雨風にさらされる環境下で長く使うものであれば、耐水性や耐久性のあるこの生地を選びましょう。数年雨ざらしにしてもデザインを損なわないほど耐水性と耐久性に優れる反面、重いので大きくなるほど持ち運びには適さないなどの欠点があります。

メッシュターポリン

メッシュターポリン製横断幕・タペストリー

出典:グランド印刷株式会社

ターポリン生地の、重いという欠点を改良したのがメッシュターポリンです。名前のとおり塩化ビニール製の太い紐でできたメッシュのような生地です。軽くて持ち運びに適しています。

また、大型の横断幕やタペストリーや高所で使われる横断幕やタペストリーなど、風の影響を強く受ける場所で使う横断幕やタペストリーを作る際に無視できないのが風圧です。メッシュターポリンはメッシュ素材なので風が通りやすく風圧を軽減するのに適しています。軽いのはこの点でも有利に働きます。風の強い所、高い所、サイズの大きな幕が必要な所などでは、横断幕やタペストリーがはためいてじゃまになったり、見えにくくなったりすることのないようメッシュターポリンを使うことをおすすめします。

ただし欠点もあります。メッシュ生地なので印刷の目が荒くなってしまい、細かい図柄が見えにくくなってしまうのです。デザイン性より実用性、これがメッシュターポリンの特徴かもしれませんね。ターポリンとメッシュターポリンは価格がほとんど変わらないので用途に応じて使い分けをすると良いのではないでしょうか。

グロスターポリン

グロスターポリン製横断幕・タペストリー
出典:HotPrint

ターポリンの表面にコーティングをして光沢を出した生地です。屋外常設仕様に適しています。ターポリン・メッシュターポリンに比べると価格は上がりますが、見た目の美しさから高級感を出したい販促商材によく使われています。

遮光ターポリン

遮光ターポリン製横断幕・タペストリー

出典:Hotdogger

ターポリンの、印刷が裏に透けて見えてしまい、両面印刷ができないという欠点を克服したのが遮光ターポリンです。遮光ターポリンはターポリン生地の真ん中に遮光材を挟み込むことで裏側のデザインが透けて見えないようになっており、両面印刷が可能です。ただし、間に遮光材という余分なものを挟み込んでいるので重量も価格も上がってしまいます。重量は1.2~1.5倍、価格に至っては2~3倍と馬鹿になりませんので、採用の際は「常設用であること」「裏写りなし、両面印刷可という性質が本当に必要であること」を条件に考えてみてください。

以上が一般的な生地の比較です。もっと詳しく生地について知りたいという方はこちら。

この他にも各社で取扱のある生地がありますので、個性的なものを作りたい、こだわりがある、特に必要な機能がある、という方はいろいろな販売元の持っている生地を調べてみると良いですね。

デザイン方法の決め方

横断幕のデザイン方法

横断幕やタペストリーの見栄えを決めるのはなんといってもデザインですよね。ですから、誰がデザインするか?どうやってデザインするか?について、よく考えておく必要があります。デザイン方法については以下の3つがあります。

  • 自分で全てデザインする
  • 販売元に用意してあるテンプレートを使って自分でデザインする
  • プロのデザイナーにデザインしてもらう

自分で全てデザインする

Illustratorを使って自分でデザインする方法です。全て自分でデザインするので自分のイメージに忠実に安価にデザインできます。ですがデザインに関わる仕事をしているのでもない限りIllustratorを持っていない、使えない、という方は多いですし、自分のセンスでは満足の行くものができない………ということもあるでしょう。その場合他の方法を検討することになります。

販売元に用意してあるテンプレートを使って自分でデザインする

販売元の一部には定番デザインのテンプレートを用意し、文字や字体、色、ロゴなどをカスタマイズすることでオリジナルのデザインを作ることのできるサービスがあります。これを利用すると、デザインに自信のない方でも安価に横断幕やタペストリーをデザインすることができます。ただし、テンプレートを利用するので自由度は下がってしまいますね。

プロのデザイナーにデザインしてもらう

手書きのラフやword/excelで作成したイメージを元に販売店のデザイナーにデザインしてもらう方法です。プロが手がけるので、デザインに詳しくなくても洗練されたデザインに仕上げてもらえ、自分の理想の横断幕やタペストリーを作ることができます。ただしこのサービスは有料のことが多くコスト面では自分でデザインする方法に軍配が上がります。

デザインの注意点

デザインする際に1つ気をつけなければならないことがあります。それはどんなデザイン方法を使うにしても、デザインを決定した後、販売店から所定の大きさの横断幕やタペストリーに印刷したイメージをわたされたときに、文字のバランスが悪かったり色が想像とずれていたりすることが非常に多いということです。

この場合、もう一度販売店に要望を伝えてサイズ・デザインを修正してもらうことになるのですが、修正回数の上限が決まっていたり、一定回数以上が有料であったりすることがあります。

理想の横断幕やタペストリーにするため何度も修正を繰り返したいという人、特に販売店のデザイナーに頼む場合は、デザインに修正を繰り返しながらより自分のイメージに合うものに近づけていく作業が必要になります。その場合少し値段が張っても修正回数が無料・無制限である販売店に頼むと安心できますね。逆にそれほど複雑なデザインでなかったり、自分でデザインしていて完成イメージを正確につかむことができるという方であったりするのならば、修正が有料であっても元の値段が安めの販売店に頼むと余分な出費が抑えられます。

まとめ

いかがでしたか?横断幕やタペストリーは決して安くはない買い物です。この先何年も使うものですから、作る際にはなんのために作るのか?どんな場面で使うのか?を念頭に、予算とも相談しつつより良いものを作成したいですよね。

この記事でお伝えした3つのポイントを抑えつつ、あなただけの素敵な横断幕やタペストリーを作成してください!

ポイントは分かったけど、実際どんな販売店が有るの?という方はこちらの販売店比較記事もご覧ください。

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